狭心症

狭心症と高血圧

狭心症と高血圧

心臓は、心筋という筋肉で構成されている筋肉の袋です。この心筋がポンプのように収縮したり、拡張したりすることで、全身に血液を送り出しています。そしてこのポンプ作用を休まず続けるためのエネルギー源が血液です。

高血圧の状態が続いてしまうと、より強い力で血液を送りださなければならず、血管そのものひいては心臓にも大きな負担とエネルギー不足を招いてしまいます。

血圧の高さと病気のリスクは比例するもので、血圧の程度にあった治療と生活改善が重要なポイントになります。

心臓に血液を送っている血管に動脈硬化や痙攣がおこり、心筋への血流が一時的に不足して、胸が激しく痛む状態が狭心症です。心筋梗塞よりも痛みは軽いですが胸痛や胸の圧迫感が数分間つづきます。

狭心症は、がまんできないほどの痛みをともなった心筋梗塞と違って、狭心症発作は一時的であとはケロリとしてしまうこともあり、病院にいくことが先延ばしになりがちです。繰り返し再発するのが特徴ですから、一度でも発作を経験したら必ず受診するようにしましょう。

動脈硬化

動脈硬化とメタボリックのリスク

動脈硬化とメタボリックのリスク

高血圧に肥満と高脂血症を併発すると、動脈硬化がすすみやすく、死に至る脳卒中や心筋梗塞を引き起こす確率が急増します。

飽食の時代、日本人の3人に1人が肥満といわれます。肥満には、皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満があって、内臓脂肪型肥満のほうが、高脂血症や動脈硬化になりやすいといわれています。内臓脂肪型肥満が心配されるのは、ウエストサイズが男性で85センチ以上、女性で90センチ以上の場合です。

高血圧に加えて肥満があり、さらにウエストサイズがこの数値を超えているならば要注意です。高脂血症は自覚症状がないので、血液検査をしないとわかりません。検査の必要があるかどうかは担当医に相談してみましょう。

肥満の最大の原因は、食事による摂取エネルギーが、消費エネルギーを上回っていることです。肥満を運動不足だけのせいにする人が多いようですが、実際に食べすぎがかかわっている場合がほとんどです。まず、日々のくらしの中で、改善するべき問題は何かを考えることが大切です。

一週間のうちで食べたものを、飲んだもの、運動したことを記憶してみるようにしましょう。そしてこれは余分だと思う食べ物や飲み物に赤線をひくのもいいですね。例えば、間食のケーキ、たくさん食べた揚げ物を、お代わりしたご飯、飲みすぎた類、甘味のある飲み物、食べ過ぎた果物など。すると驚くほど食べ過ぎていた食生活に気づかされるものです

狭心症

狭心症 justblog

狭心症の症状の現れ方

狭心症の発作の症状としては、胸の奥が痛い、胸がしめつけられる・押さえつけられる、胸が焼けつくような感じ、などがあります。大多数は胸部の症状として現れますが、上腹部や背中の痛み、のどの痛み、歯が浮くような感じ、左肩から腕にかけてのしびれ・痛みとして感じることもあります。

狭心症でおこる痛みの程度は、冷汗を伴う強いものから、違和感程度の軽いものまであります。とくに糖尿病の患者さんは、病変の重症度に比べて、症状を軽く感じることが多く、注意が必要です。

労作性狭心症

歩行、階段昇降などの身体的な労作、精神的な興奮・ストレスが誘因となります。安静にしたりストレスがなくなると、多くは数分で、長くとも15分以内で症状が改善します。心筋は運動などにより動きが盛んになると、正常なはたらきを保つための十分な酸素・栄養を必要とし、冠動脈の末梢が広がることによって血流が増します。

ただ動脈硬化により冠動脈に狭窄があると、心筋に十分な血流を送り出すことができなくなります。狭窄の程度が強いと少し動いただけで、また狭窄の程度が軽いと激しい運動をした時に、心筋への酸素の供給が足りなくなります。心筋の仕事量に見合っただけの酸素供給が足りなくなった時に症状がでてきます。


安静狭心症

労作・ストレスに関係なく起こる狭心症です。後述の異型狭心症、不安定狭心症がこれにあたります。


降圧薬「A2」 脳卒中抑制に効果
読売新聞
同様に、入院が必要な狭心症で65%、心不全で46%、大動脈瘤(りゅう)で81%投与群の方が低かった。投与群と非投与群の血圧値は変わらなかった。 研究を率いた望月正武・同大前教授は「降圧剤で血圧をコントロールしても、予後が違うことがわかった。 ...(続きを読む)


狭心症

狭心症と検査

狭心症でおこなわれる検査

検査種類

1.心電図
発作時に異常を認めることができますが、安静時では正常なことも多くあります。

2.運動負荷心電図
 冠動脈に狭窄があり、心筋に十分な酸素が供給できないと典型的な心電図変化を示します。階段昇降(マスター法)、ランニングマシン(トレッドミル法)、自転車こぎ(エルゴメーター法)などの負荷方法があります。

3.ホルター心電図
 小型の機械で日常生活における心電図を24時間記録します。とくに異型狭心症の診断に有効です。

4.運動負荷心筋シンチグラム
 放射性同位元素を用いて、運動負荷前後で心筋内に十分血流が足りているかどうかを調べる検査です。詳細は心筋梗塞を参照してください。

5.心臓カテーテル検査(冠動脈造影)

 
以上の検査で異常が疑われた時に行う検査で、後述のバルーン治療、バイパス手術などを行う際には必須の検査になります。

狭心症

安定性狭心症について

安定性狭心症について

安定狭心症は、冠動脈が動脈硬化を起こし、内腔が狭くなることが原因で起こります。血管壁は、年齢とともに厚く、弾力性を失っていきますが、さらに血液中のコレステロールなどの脂肪が血管の内壁に付着して、コブのようになります。

これを粥腫、またはアテロームとよびます。粥腫のできた血管は、当然狭くなります。安定狭心症では、粥腫は厚い線維性の被膜におおわれています。

そのため、この粥腫はくずれにくく、いきなり冠動脈が詰まることは少なくなります。その結果、病状が安定しているので、安定狭心症とよばれています。

安定狭心症は、階段をのぼったり、重いものをもったり、いつもより激しい運動をしたりしたときに、症状が現れます。また、興奮したり緊張したりすることでも、症状が起こることがあります。

安静にしていると、痛みはやわらぎます。安定狭心症は、症状が起こる行動や運動量が大体決まっていて、症状の起こりやすい状況や時間帯なども大体決まっています。つまり、きっかけさえなければ症状は起こらないわけです。この性質も、安定狭心症とよばれる理由の1つです。

安定狭心症の場合、症状が起こりやすい状況を知っていれば、運動量を制限したり、前もって薬を服用したりすることによって、症状を予防することが可能になります。


動脈硬化

動脈硬化について

動脈硬化について

太い血管は、内膜、中膜、外膜の3層でできていますが、動脈硬化は一番内側にある内膜で始まります。内膜は1層の内皮細胞でできていますが、この内皮細胞が何らかの原因で傷ついたり弱くなったりすると、その部分に血液中のLDLコレステロールが入り込みます。

内膜の中に入り込んだLDLコレステロールは酸化され、酸化LDLコレステロールとなります。この酸化LDLコレステロールは、体にとって異物とみなされるため、マクロファージによって食べられます。

そして、マクロファージが酸化LDLコレステロールをどんどん取り込むと、やがて脂肪粒子をためこんだ泡沫細胞となります。この泡沫細胞が集まってかたまりになると、粥腫(アテローム)とよばれるコブになり、血管の内膜が厚くなります。

その結果、血管の内腔が狭くなります。これが、動脈硬化(粥状動脈硬化)が起こる仕組みです。粥腫をおおっている内皮細胞ははがれやすいため、その傷ついた部分に血小板が集まって、血栓ができやすくなります。

狭心症や心筋梗塞などの虚血性疾患では、血管の老化である動脈硬化から起こってきます。




心筋梗塞

心筋梗塞と狭心症

心筋梗塞と狭心症

高血圧の人がその状態を放置しておくと、その人の血管は、動脈硬化が起きやすく、その動脈硬化が原因で血管内部が狭くなったり、詰まったりすることがあります。

その結果として、心臓の筋肉に十分な血液が流れてこなくなり、心筋細胞の一部が死んでしまい、、激しい痛みをともなう病気が心筋梗塞です。

心筋梗塞は、早期の治療をスムーズに行い、心筋の治療をスムーズにおこない、心筋の細胞が侵される範囲が広がるのを防ぐことが大切です。激しい胸痛があった場合は、即座に病院へいくことが大切です。


心筋に送っている血管に動脈硬化やけいれんが起こり、心筋への血流が一時的に不足して、脳が激しく痛み状態が狭心症です。心筋梗塞より痛みはかるいですが 胸痛や胸の圧迫感が数分間続きます。

がまんできないほどの痛みを伴う心筋梗塞と違って、狭心症発作は一時的あとはケロリとしてしまうこともあり、病院に行くことが先のばしになりがちです。

狭心症は、繰り返し再発するのが特徴ですから、一度でも発作を経験したら必ず受診しましょう。

狭心症・治療

狭心症の治療

狭心症の治療

狭心症の発作に対しては、冠動脈拡張剤のニトロペン錠やミオコールスプレーなどを舌下に投与します。狭心症の発作の予防には、冠動脈拡張剤のニトロールRカプセルやアダラードなどを内服したり、フランドルテープを胸にはったりします。

血栓を予防するために、パイアスピリン錠やパナルジン錠などを内服します。

不安定狭心症では、ニトロール注射やヘパリン注射を点滴することもあります。薬が効かないときや狭窄がひどいときは、風船のついた管で冠動脈を広げるPTCA、あるいは血管の移植手術をだるバイパス手術を行います。

左冠動脈主幹部の狭窄やいくつかの冠動脈の狭窄では、PTCAはできないのでCABGを行います。

循環器科、診療ピンチ 県立宮古病院
岩手日報
狭心症や心筋梗塞(こうそく)に対し、カテーテルで心臓の動脈の血行を改善する治療法を年間100件程度実施してきたが、科長の転出で4月以降はできなくなるなどの影響も出ている。 循環器科に通院する宮古市内の男性(64)は「高齢患者も多く、病院の都合でほかの ...(続きを読む)


狭心症・症状

狭心症の主な症状

狭心症の主な症状

狭心症の症状で主なものは、胸が締め付けられるような痛みの発作です。この発作がどういう時に発生するかによって、いく種類かの狭心症のタイプに分けられます。

労作性狭心症

早歩きをしたり、、階段の上り下り時に発作を起こすものを労作性狭心症といいます。初めて、発作を起こしてから1ヶ月以内のものを新規労作性狭心症、発作は時々おこりますが、その頻度や痛みの強さ、発作の続く時間などに変化のないものを安定労作性狭心症、発作の痛みがだんだん強くなっていき、その時間も長く続くようになっていくものを増悪型労作性狭心症といって分類することもあります。

労作性狭心症は、寝起きや急に何かをしたときにも起こります。寒いところに急に出たり、重い荷物を持ち上げたり、といったことで発作を起こすこともあれば、興奮したり怒ったりしただけでも発作が起きることもあります。こうした動作で心拍数や血圧が急に上がると、心筋はたくさんの酸素を必要とします。しかし、動脈硬化によって冠動脈の血管の内腔が狭くなっていると、十分な血液が流れず、心筋が役割を果たせなくなり、症状が出てきます。

安静時狭心症

これに対して、安静にしているときに発作を起こすものを安静時狭心症といいます。安静時狭心症のなかには、深夜や早朝など決まった時間帯に発作を起こし、発作の続く時間が長く、痛みも強いタイプのものがあります。これを異型狭心症といい、心電図の変化がほかの狭心症と異なるほか、不整脈を起こしやすくなるのも特徴。 安静時狭心症は、冠動脈が一時的に痙攣を起こして細くなるれん縮という現象が関係していると考えられます。


95歳女性の心臓手術成功 津山中央病院
山陽新聞
津山中央病院(津山市川崎)は、狭心症の95歳女性の心臓バイパス手術に成功した。同病院は「この手術の成功例としては、国内最高齢ではないか」としている。 患者は、津山市中村の石田みちゑさん。4月24日に自宅で狭心症の発作を起こし、同病院に搬送された。 ...(続きを読む)

狭心症

狭心症の主な原因

狭心症の主な原因

労作性狭心症は主に労作時に発作がおこります。すなわち、心筋の酸素需要を増すような動作例えば、階段や坂道を昇るとき、走ったとき、食べ過ぎ、飲酒、精神的ストレス、入浴時、排便時、暖かいところから寒いところにでたときなどに誘発されます。

安静狭心症は、安静にしていて心筋の酸素需要をます誘因がないにもかかわらず、狭心症発作をおこす状態です。心筋梗塞に移行する不安定狭心症も含まれます。

早朝に狭心痛で覚醒する異常狭心症は、冠動脈の攣縮が原因とかんがえられています。

狭心症の危険因子と考えられているのが、高脂血症、善玉コレステロールの低値、高血圧、糖尿病、喫煙、肥満、痛風などです。



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